土砂降りの後の太陽は、なにげない風景を美しく見せてくれた。
昨日は朝からどんよりとした天気だった。昼過ぎには台風のような雨が降り、重い腰を上げて出かけようとしていた意欲も完全にそがれてしまう。たまたまテレビをつけたら「Trick２」の再放送が流れていたので、お茶を入れてのんびりと観る。
気づくと窓から日が差していた。快晴というほどではないが青空ものぞいている。家の中で一日を終えるのも不健康なので、クリーニング屋に行くついで、外に出ることにした。
散歩するのにはちょうど良い気温で、太陽が出ていても暑さは感じない。
太陽の光はとても優しく、照らすもの全てを鮮やかに映す。
昼下がりの住宅街に、人の影はほとんどなかった。
休日で人があふれ返る「絶景」より、ひっそりとした「近所の風景」の方が気が休まるかもしれない。
携帯のカメラで適当に写真を撮りながら、小さな幸せを感じていた。
