ものごとをリアルに考え過ぎてしまうとネガティブになってしまうことが多いので、あまり好きじゃない。
とはいえ、もう今年で28歳になるわけだし、現実をしっかり見据えたうえで、楽しく生きていきたい。
つーわけで、やっぱり思わず手にとった本が「28歳からのリアル（著：人生戦略会議）」。
28歳くらいの年代の「男」たちが、何を意識して生きていくべきなのかを文字通りリアルに解説した本だ。
章立てをちょっと紹介すると、
１．仕事
２．結婚
３．お金
４．住まい
５．健康
６．親
７．モノ
８．マナー
この前に紹介した「人生の地図」とターゲットは近いようにみえるが、内容はあくまで「リアル」。現実を突きつけてくれる。
たとえば、結婚の章における出会いについて、≪独身者を対象にした「恋人とであった場所」と言う統計（OMMG調べ）では、じつに半数近くの43．5％が「職場」を挙げています。職場に恵まれていない人は、転職を考えるか、統計上で次に多かった「友人の紹介」（20．9％）に期待してください。≫ とか書かれていて、なかなか面白い。これを読んで転職を瞬間的に決意する人間もいるかもしれない。友達が少なくて職場に女性のいない人にはなかなか出会いは訪れないことになる。
とまあ、こんな統計情報まで用意して解説してくれるため、読者に曖昧な逃げ道を許さない。ただ、この本を読んでいる感覚では、「一般的な幸せだと思われる日本人男性」になるための道のりを書いてあるように思えるので、データとしての事実はともかく、行動に関して真に受ける必要はないだろう。
この本にかかれていることについて、すべて「決意」する必要はないと思うが、それぞれについて「考える」ことは重要なことだとは思う。
「28歳、独身、貯金あまりなし」な人間には読んどく価値はある本だ。
